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環境主義住宅を解く 第14回

 ぼちぼち省エネの話はオシマイ。しかし、それにしても住宅業界でも市民運動でも「省エネをしよう」という動きはまったく盛り上がっていない。確かに省エネは地味な話だし、お金の節約にはつながるけど住まい手への直接のメリット感は少ない。さらに結構ややこしい話でもあるので、盛り上がらないのもわかる気がするけど、そういうことじゃ、環境主義の時代はいつまでもやってこない。こういうことを考えるとき、「人間の限界」という言葉を思いついてしまう。いや「日本人の限界」なのかもしれない。「健康から環境へ」のステップアップは無理なのだろうか?
 省エネの話の最後は断熱。これまでも部分的に断熱の話は書いてきたけれど、全体を整理しながら少しだけ補足しておきたい。
 断熱(及び気密)の性能を上げれば、そして暖房の範囲をこれまでと同じようにすれば(もし居間と寝室くらいで暖房していたなら、新しい家でも同じようにすれば)、間違いなく暖房にかかるエネルギーは減らすことができる。また、とくに温暖地では、うまくやれば「無暖房住宅」に近いものができる可能性がある。断熱性や気密性を上げることに対する様々な批判があるけれど、その多くは間違っている。きちんとしたつくり手側の技術と、断熱性や気密性が高い家の特徴を理解して暮らす住まい手側の姿勢があれば、そうした家は「多くのメリット」をもたらす。つまり高断熱・高気密住宅は根本的な欠陥をもってはいないということだ。もちろん風を通しながら暮らすことはできるし、息苦しくなるなんてことは決してないし、「呼吸しない」というイメージで起きると言われるデメリットは根拠がない。
 ただ、「じっくり派①」で書いたように、まだ温暖地ではきちんとした断熱や気密の技術をもったつくり手は極めて少ない。また当然のことながら、技術と経験をもっていないつくり手は、そういう家にどうやって暮らせばよいかという住まい手に提供する正確な情報をもってはいない。つまり、まだわが国の温暖地では「高断熱・高気密住宅の文化」みたいなものが未熟なのだ。
 ここ数年、ようやく「温暖地型の高断熱・高気密住宅の具体」が示されるようになってきた。そしてその内容は決して難しいものではない。熱や湿気の基本がわかれば、どんな家にすべきかも、またどんな暮らしをすべきかもわかる。
 もちろん、何回か前に書いたと思うけれど、「高断熱・高気密住宅にしなければ快適で省エネにはならない」というのは間違いで、そうしなくても快適も省エネも得られるはずだ。ただ、「楽に快適や省エネが得られる」ということは間違いない。ぜひ、そういうことに前向きなつくり手と一緒に挑戦してほしい。快適だけを求めるのではなく、省エネを強く意識した「高断熱・高気密の文化」の成熟は、わが国にとって大きな意味をもつ。

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