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環境主義住宅を解く 第10回

 業界新聞に一般の人に向けたアンケートの結果が載っていた。地球温暖化防止に対する意識や行動を聞いたものだ。それによると、相当な割合の人が地球温暖化に関心を持ち、実際に「照明をこまめに消す」「省エネ家電を買う」などの行動を取っているということだった。しかし、実際には家庭から排出されるCO2は増加の一途をたどっている。これはいったいどういうことだろう?
 私はこの理由は「数字として消費エネルギーをチェックしていない」というところにあると思う。毎月届けられる電力やガスの請求書をメモしておき、昨年などと比べどうなのかを見ていないと思うわけだ。自分では省エネに努めているつもりでも、実際には省エネになっていない家庭がたくさんあるように思うのだ。少し前にも書いたが、光熱費削減という目的も含め、今なら自分の家の2006年の消費エネルギー量の目標値を定めてはいかがだろうか?今年の月ごとの消費量が書いてあり、そこに2006年から毎月の消費量を書き込んでいけるような表を家族みんなが見れるようなところに貼り付けておくのが効果的で楽しいと思う。
 さて今回は前々回に書いた冷暖房機器の話の続きをしよう。
 いま多くの人が冷暖房に使っているものはエアコンだろう。エアコンは冷房にも暖房にも使えて便利だ。そしてランニングコストにおいてもCO2排出量削減においても、床暖房やオイルヒーターなどに比べて有利な機器でもある。とくに最近は「COP値」という効率を表す数値のよいものがたくさん発売されている。
 ただ、エアコンによる暖房はあまり気持ちのよいものではない。ほとんどの家では壁の上のほうに設置されているから、暖められた空気が下まで降りてきにくくて、顔あたりの温度と足元の温度に差が生じやすく、それは不快に感じてしまう。また、過乾燥になりやすいという欠点もある。温度差を少なくしようとするのであれば、天井扇をつけるのがよいかもしれない。
 エアコン以外で多く使われている暖房機器はファンヒーターだろうか。ウチでも灯油ファンヒーターやガスファンヒーターを使っている。石油ストーブも含め、こうした暖房機器を「開放型」と呼ぶ。これはつまり燃焼空気がそのまま部屋に出ていくタイプということ。開放型の暖房機器の最大の欠点は灯油やガスを燃焼させたときに様々なガスが生じるところ、そして水蒸気も出るというところにある。ガスや水蒸気も一緒に部屋に出てきてしまうわけだ。いま松下電器のファンヒーターが大きな問題になっているが、これは不完全燃焼時に発生する一酸化炭素が大量に室内に出てきてしまうような製品をつくってしまったことによる。とくに灯油ファンヒーターはランニングコストが少なくて済むというメリットがあるけれど、健康のことや結露のことを考えると、とくに新築する家でこうした開放型の暖房機器を使うという選択はしないほうがよいと思う。
 床暖房はどうだろう?
 床を暖めるという方法はもっとも快適な暖房であることは間違いない。エアコンの欠点だった上下の温度差もほとんど生じないし、足の裏から床に逃げていく熱も非常に少ない。また、寝転んだり床に直接座っても気持ちがいい。もし床暖房で初期コストもランニングコストもCO2排出量も低く抑えられるものがあれば、もう他に選択の余地はないくらいだ。しかし残念ながらそうはいかない。初期コストは他の暖房機器に比べてかなり高いし、次回に述べる予定の効率のよい給湯器を導入したとしても、ランニングコストが安いとは言えない。ただ、初期コストのことを置いておくとすれば、蓄熱型の床暖房はランニングコスト削減になる可能性がある。深夜電力の安い電力などを利用して水を温めるような方式などのものがあるようだ。もしこうしたものに興味があるなら、つくり手に尋ねてみよう。
 あとはオイルヒーターや遠赤外線ヒーターなどだろうか。こうした暖房器は輻射型のもので、部屋の空気も汚れないし、水蒸気も放出しないし、火を使わないので安全だし、じんわりと暖めてくれるのでなかなか快適な暖房機器だ。欠点としては、まず立ち上がりが遅いこと。つまり暖めるスピードが遅いということ。それからランニングコストがかなり高い(=電力消費に伴うCO2排出量も多い)ということも欠点になる。もし使うとしても、「就寝前に寝室を暖めておく」「起床時の少し前から寝室を暖めておく」くらいの使い方がよいように思う。
 いま私の回りでもっとも注目されているのが蓄熱型のストーブ。深夜電力を利用して蓄熱性の高いレンガを熱しておき、それを朝からの暖房に使う。ある程度の断熱・気密性がある家に使えば、1日持つという話だし、とても快適だそうだ。値段もそれほど高くないし、電気代はとても安く済む。これを標準仕様にしている設計者が「何よりこの暖房機器がよかったと言ってくれる。本当は他のところもホメてほしいんだけどね」なんてことを言っていた。
 ただ、深夜電力を利用することについて素直になれないところが私にはある。原発の問題にからむからだ。このへんの話は次回に持ち越そう。
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