FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

環境主義住宅を解く 第22回

 ここ1ヶ月ほど出張が多く、ちょっと疲れているかなあと思っていたら、おととい突然倒れてしまった。ひどい下痢と微熱があり、いくら寝ても眠い。2日間で36時間くらいは寝ていた。
今日は日曜日なのだが、やらないといけない仕事がたまっているのでごそごそと起きてきた。みなさんもお気をつけあそばせ。
 前月は西村さんたちがやっている九州森林ネットワークのセミナーに呼ばれ、新建ハウジングの編集長である三浦さんとガンガンしゃべってきた。しゃべったのは「いかにして家を売るか」ということ。テーマが「国産材積極活用のリアリズム」であり、今回は「町側(つまり家を建てる側)」の視点でのセミナーだったので、そんな話をしたわけ。参加してくれた人はちょっと驚いていたみたいだけど、本気で国産材を使おうと思ったら、本気で「国産材を使う家をいかに売るか」ということを考えなくちゃいけない。環境のことを真面目に考えている人の大きな弱点がこのへんの弱さにある。何のかんの言っても、やっぱり世の中は競争社会なのだ。
 
 さて今回は床材の続きで畳の話。和室は減ってきたけど、やっぱり畳の部屋はいいものだ。フローリングの部屋に寝転ぶ気にはならない。暖房の設定温度を抑えて、和室のコタツで過ごすという冬の暮らしは省エネにもなる。これは実はあまり注目されていない和室の長所なのだ。ウチでは夕食が済んでからはストーブも消してコタツだけで過ごしている。上着をはおればそれで十分暖かい。

 畳の材料の話はなかなかややこしい。そのあたりをじっくり整理しながら進めていこう。
 まず基本的に畳というものは「畳床」と「畳表」に分かれる。畳床という芯というか台の上に畳表がついているというのが畳の基本的な構成になっている。
 ご存知のように、伝統的な畳床は稲ワラ。たぶん土間とか板間にワラを敷いて座ると柔らかくて暖かいということに誰かが気がついて発明されたものだろう。ワラは稲作の社会では毎年ふんだんに取れる。見事な再利用の方法だ。製造エネルギーも非常に小さい。
しかしいまとなっては、このワラの畳床は非常に少なくなってしまった。それにはいくつかの理由が複合されている。まずは脱穀の方法。いまほとんどが脱穀時にワラもバラバラに粉砕されてしまう。畳の床に利用するにはある程度の長さのあるワラが必要なのだ。次はダニの問題。気密性が高くなってきたこと、共働きなどで日中窓を開放して過ごすことが少なくなってきたことなどで、畳にダニが増える室内環境になってきた。この話は和室そのものが減ってきた理由の最大のものだろう。それから重量の問題もある。マンションなどでは重いワラ床の畳を運ぶのが大変なので、もっと軽い畳床が求められてきた。これは畳屋のほうの都合ということだろう。最後は値段の問題。人件費が高くなり、人の手間でつくるワラの畳床が相対的に値段が高くなってしまった。
極めて優れモノの床材であるワラの畳床がこうした理由で減ってきていることに対し、みなさんはどう思うだろう?まあこれも時代の流れと言ってしまえばそうかもしれないが、環境の時代ということを考えたとき、ワラの畳床は再注目されていいんじゃないか。世の中には無理矢理のリサイクル商品がたくさんある。そんなものに比べれば、ずっと合理的なものだと思うのだが…。 
スポンサーサイト
プロフィール

としとんどん

Author:としとんどん
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。