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環境主義住宅を解く 第23回

 2007年が始まった。いよいよ来年から京都議定書で定められたCO2排出削減量がカウントされる。そういう意味で非常に重要な年になる。このままのんびり構えていては、どう考えても目標は達成されない。
 住宅に関して言えば、まだまだ省エネに対する意識は極めて低い。いろんなところで何度も述べてきているが、自宅のエネルギー消費量を把握する家庭が5割程度にならなければ、家庭部門のCO2排出削減はうまくいかないだろう。「エネルギー消費量を把握しよう」という運動の声は非常に小さく、関連政策は皆無だ。企業主導の環境対応から、国全体で考えていく大きなきっかけになる。読者のみなさん、ぜひ自宅のエネルギー消費量をチェックしてみよう。

 今回は畳の続き。
 畳床は前回述べた「ワラ」よりも、最近は「インシュレーションボード(タタミボード)」「発泡ポリスチレン」を使ったものが一般的になっている。インシュレーションボードとは、木材チップを圧縮成型したもの。とくにいまは発泡ポリスチレン製の畳床が主流になっているが、それは軽くて、安いからだ。また、ダニが繁殖しにくいという理由もあるだろう。
 ワラ以外であれば、インシュレーションボードの畳床をお薦めしたい。というか、現代の生活の仕方や虫嫌いの人が多くなってきた状況では、これがもっともバランスの取れた畳床の材料と言えるかもしれない。ワラに比べれば環境負荷は少々大きくなるだろうが、発泡ポリスチレンに比べるとそれは有利だろう。また、ポリスチレンにはない調湿性をもっている。
 ここで注意したいのは、いまの多くの畳床は単独の材料でつくられるのではなく、「ワラ」「インシュレーションボード」「発泡ポリスチレン」がいろんな組み合わせで、2層や3層になっているというところ(写真参照)。ポリスチレンを使いたくないと思って、畳屋さんに「インシュレーションボードの畳床にしてください」と頼んだとしても、畳屋さんには「一部にそれが使われていたらいい」と判断するところも多い。
 あと、畳床でちょっとおもしろいのはヒノキのチップを使ったもの。「飛騨フォレスト」とインターネットで検索すれば出てくるはず。ただ畳業界では普通に流通しているものではないので、注文するときは少々面倒がかかるかもしれない。あ、そうそう。このあたりの話をしておかないといけないですね。
 畳というのは1枚1枚大きさも形も違っているので、どこか遠くのメーカーに「縦○cm、横○cmの畳を8枚つくってください」という注文の仕方ができない。部屋の寸法を畳屋さんが測り、それに基づいて畳屋さんが全部の畳の大きさと形を“設計”して畳をつくる。だから、普通に畳屋さんが手に入る材料(流通している材料)以外のものを使おうとすると、結構面倒なことになるわけ。畳屋さんも経験したことがない材料を使うのは嫌がるしね。もし「ワラ」「インシュレーションボード」「発泡ポリスチレン」以外の材料で畳をつくってもらいたいと思うなら、そのあたりを頭に入れてかかったほうがいいですよ。
 では、次回は畳表の話をしましょう。
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