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環境主義住宅を解く 第33回

 断熱の続き。断熱性を高めると夏場に問題が生じる可能性があるというところから。
 夏場に日射熱が室内に入ると、石膏ボードやら家具やらに熱がたまる。断熱性が低いと夕方以降に外気温が下がるにつれ、その熱は外に逃げていきやすくなる。でも断熱性が高いとそれがうまくいかなくなるという話だ。
 一方、屋根(天井)や外壁に使う断熱材は日射熱を室内に入れないという働きもしている。だから室内の熱が夕方以降逃げていきにくくなるからといって、こうしたところの断熱性を低くするというのも間違っている。
 ここでポイントになってくるのが窓。窓から入ってくる日射をできるだけうまく遮蔽することが、この「夏場の夕方以降問題」の解決につながる。具体的には「窓の外側で日射をさえぎる」という考え方が正しい。外部のシャッターとかすだれが有効ということだ。
 こうしたものをうまく使いながら、エアコンや風で室内に熱をためないようにする。エアコンも「まったく使わない」とか「ガンガン使う」という考え方のほかに「やわらかく使う」というものもある。昼間にうまく使えば夕方以降が快適になり、結果的にエアコンで使うエネルギーを減らすこともできる。夕方以降は風を通して熱を逃がしてやる。このあたりは「こうやればうまくいく」というひとつの解は提示できない。各家庭でうまくやれる方法を見つけ出すしかない。
 この夏場の問題さえ対応できるのなら、断熱性は高いほどよい。つくり手と相談しながら、うまく夏場をやりすごす暮らし方を見つけていってほしい。

 かなり「材料」のことから離れてしまったが、断熱材の素材の話に移ろう。
 大きく分類すると、いま一般的に使われている断熱材はこんな感じになる。
■無機繊維系断熱材(鉱物繊維系断熱材)
 グラスウール、ロックウール
■発泡プラスチック系断熱材
 ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、フェノール
■木質系断熱材
 インシュレーションボード、セルロースファイバー、炭化コルク
■その他
 羊毛、ポリエステル繊維

 なじみがなさそうなものを説明しておこう。インシュレーションボードは木質繊維を圧縮して固めたもの。これと同じような断熱材が最近いくつか出てきた。セルロースファイバーは新聞古紙を粉砕したもの。炭化コルクはコルクの粒に熱をかけて圧縮したボード状のもの。
 以上は素材別の分類だが、形状による分類もできる。
■フェルト状(マット状)
 グラスウール、ロックウール、羊毛、ポリエステル繊維
■ボード状
 発泡プラスチック系断熱材すべて、インシュレーションボード、炭化コルク
 断熱の方法として「充填断熱」と「外張り断熱」があり、柱や間柱の間に入れる「充填断熱」はどちらの形状のものでも使えるけど、柱の外に断熱材を張り付ける「外張り断熱」はボード状のものしか使えない。ただ、充填断熱に使うものとしてはボード状のものよりフェルト状のほうが施工がしやすい。大和ハウスが少し前から外張り断熱のCMを打っているけど、「充填断熱と外張り断熱のどちらがよいか?」という話はまた後で述べることにしよう。
 
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