スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

環境主義住宅を解く 第45回

 太陽光発電への補助金が復活する。まだ本決まりではないが、まず間違いだろう。1KWの発電量に対する補助金額は7万円。一般的な3KWの太陽光発電パネルであれば、その設置費用が200万円くらいになるから、その1割ほどの補助金額となる。1994年に補助金制度が始まったときは1KWあたり90万円だったから、それに比べればかなり低いレベル。しかし、太陽光発電は再び大きく注目されるだろう。世界的に見ても、その動きは活発だ。

 太陽光発電は製造エネルギーの元が取れない。こんな話を聞いた人がいるかもしれない。しかし、最近の効率を根拠に様々な研究者が計算したところでは、1年半ほどでエネルギーの元が取れることが明らかになっている。使う材料の環境負荷も大きくないことから、太陽光発電は「環境にやさしい」と言い切ってもよいものだろう。

 太陽光発電のおもしろさは、基本的にはどこでも発電できるというところにある。風力発電よりもずっと地域的な制限が少ないのだ。また使うところで発電できるため、送電ロスも極めて少ない。

 最大の問題はコスト。そして「お陽様頼み」という不安定さの問題もある。
 コストについては、シャープが「ここ3年ほどで3分の1くらいにする」と言っている。本当にそうなれば、加速度的に普及は進むだろう。不安定さを払拭するためのポイントは蓄電池。鉛蓄電池は環境負荷が大きく、それ以外の蓄電池も研究開発が進んでいるが、まだコストが高い。しかしこのあたりもおそらく解決されるのではないか。環境負荷が小さく、低コストの蓄電池が出てくれば、さらに普及は進む。自動車メーカーなどは、太陽光発電によって発電した電気を蓄電池に蓄え、それをそのまま車に搭載する電気自動車も考えている。

 いいことだらけで明るい未来の太陽光発電だが、主要素子の原料である良質なシリカの奪い合い以外にも問題はある。
 それは、太陽光発電を導入したとしても、消費エネルギーの削減やCO2排出削減はある程度実現できるかもしれないが、それで「シアワセな住まいや暮らし」が実現できる保証はないということだ。環境主義を標榜する私がこんなことを言うのはおかしいかもしれないが、大事なことを忘れて、新しいものに走るという姿勢が好きではないからこんなことを言うわけだ。おそらく今後太陽光発電をつけただけの家がさも素晴らしい家かのような風潮になっていくだろう。それは決して進化とは呼べない。
 いくらエネルギーが1年半ほどで元が取れるようになるとしても、だからといってエネルギーをじゃんじゃん使う暮らしを人間の進化とは呼びたくない。世界中で「質素でもシアワセな暮らし」を実現させることが、これからの私たちが目指すところだと私は思う。私の言う「環境主義」には、こうした思想が根にある。
スポンサーサイト
プロフィール

としとんどん

Author:としとんどん
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。