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環境主義住宅を解く 第47回

 100年に一度の大不況ということで騒がしい。いや「騒がしい」などと余裕をかましていられない人もたくさんいるだろう。「変化」は弱者にやってくるのが常だ。
私は「環境フリーター」とでも呼ぶべき仕事の仕方をしている。主たる仕事などないし、本業と呼べる仕事もない。好き勝手に動き、好き勝手に発言していると、どこからか「手伝って」と声がかかる。それをこなして、次の声を待つ。たぶん今年はそんな声も少し減るだろう。でも、ほとんど不安はない。毎日の暮らしに使うお金が少ないからだ。
かなり飛躍するが、私はこれからの日本が目指す先は私のような「環境フリーター」ではないかと思う。自分たちの暮らしを「小さくてもシアワセにする」ために、省エネ技術、お金のかからない遊び、つくるもの、買い物を考える。そうやっていると、外国から「手伝って」と声がかかり、それで外貨を稼ぐ。たぶんヨーロッパはそんな戦略を考えていると思う。そして日本はそれに乗り遅れようとしている。

さて今回からはエネルギーについての基本的な話。
家づくりのプロの間でも「どんなエネルギーがよいの?」ということがよく話題になる。環境問題に関心がある人の多くは「電気はダメ」と言う。でもそれは本当なのだろうか?
また「自然エネルギーがよい」とか「木質エネルギーをもっと使おう」という声も聞く。確かにそれはまったく間違っていないのだけれど、「どこまでそれで日本の、世界のエネルギーを賄えるか?」というマクロの視点に立つと話がややこしくなってくる。

 電気は環境負荷が大きい。これは正しいが、話は少々ややこしい。整理すればエネルギーは次のような使われ方をしている。
■熱利用:燃やす(高温の熱を得る)、暖める(比較的低温の熱を得る)、冷やす
■その他の利用:動かす、明るくする
つまりエネルギーの用途の半分くらいは「熱」に関わるものということになる。しかし、電気をつくるという過程ではまず熱をつくっている。「熱→電気」という順番ということだ。
ということは、電気を使って熱を得るときには、元からたどれば「熱→電気→熱」という順番になっている。これは素直な方法ではないし、実際その過程でロスが生まれる。とくに「熱→電気」という発電の過程でのロスが大きい。また送電ロスもある。結局のところ、発電所に投入されるエネルギーの40%弱しか末端では使えないようになっている。そんな電気というもので熱を得るというのはおかしい。CO2排出量も多くなる。それなら熱を得たい場所で何かを燃やしたほうがいいに決まっている。だから電気ストーブや電気式の床暖房、電気式給湯器はよくない。それよりも石油ストーブやガス式給湯器のほうがいい。じゃあエアコンはどうか?これは例外なので後で述べよう。
 一方の「動かす」「明るくする」については、電気に頼るのが現実的だ。もちろん昔に戻って蒸気機関車やディーゼル機関車、ロウソクという生活にしたほうが環境負荷は小さくなる。でもそれは現実離れしているし、様々な「電気で動くもの」を手放すことは無理だろう。だからこっちは「電気のつくり方」を考えていくべきだろう。
 
ということで、「熱は電気以外で得る」ということが正解なのだが、エアコンは話が別になる。このあたりがややこしい。エアコンは「ヒートポンプ」という原理を利用していて、使うエネルギーよりも多くの熱エネルギーを生み出すことができるという不思議な装置だ。
ということは、100というエネルギーのうち40ほどしか使えない電気であっても、その40が3倍の熱エネルギーを生み出すとすれば結局120になって、元以上のエネルギーが獲得できることになる。そうなると、石油ストーブよりも有利になる。そして実際、それくらいの能力を持つエアコンもすでに販売されている。だからそんなエアコンを使うのであれば、暖房にもエアコンを使うべきだという話になる(いまのところ冷房はエアコンしか使えない)。
しかしこの話は「石油や石炭をどこで燃やすか?」というテーマとしては正しいが、原発や自然エネルギーのことは考慮されていない。次回はこのあたりに進もう。
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