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環境主義住宅を解く 第52回

 私は炭から住宅業界に首を突っ込み、およそシロアリ→シックハウス→省エネという順番でそれぞれのテーマを追いかけてきた。振り返ればその時期それぞれの「旬」を追いかけてきたように見える。ただ私には自負があって、それは「流行ったからやったのではない」ということ。「環境に負荷が小さい家、自然とうまくやっていく家」を追いかけながら、そのときに感じた「足りないピース」を埋めようとしただけだ。

 その「足りないピース」も、私の中ではずいぶん少なくなってきた。もちろん実際にはまだまだたくさんあるんだろうが、私が追いかけて意味があるテーマはもうあまりないように思える。
 ただ、唯一残っている大きなテーマが「リフォーム」。なんとかこれを形にしたい。つまり、いまのリフォームはまだまだ成熟度が足らないと感じているということ。もっと本質的なリフォームがあるように思うわけだ。
 ということで、今回からこのテーマについて書いていこう。

 いまの多くのリフォームは「部品交換型」といえる。もちろん部品交換は必要だし、それによってその住まいは少々快適になるし、少しは寿命が延びるかもしれない。でもそれでその住まいが大きく変わるとはいえない。その家が本質的に「いいもの」をもっていればまったく問題はないが、そんな家は残念ながらとても少ないように思える。
 じゃあその「いいもの」とはどんなものだろう?この議論は基本的に新築と同じで、基本的な性能があるかどうか、機能的であるかどうか(ストレスの少ない暮らしができるかどうか)を考えればよい。まず基本性能については具体的に次のように整理できる。
<基本性能の中でもっとも基本的なもの>
日当たり、風通し、基本的な構造(日常的な外力で変形しない)、日常的に雨漏りしない
<次の段階に来る基本性能>
一定以上の耐震性や耐風性、断熱性や気密性、耐久性、維持管理性、防耐火性

 すでにここで部品交換型のリフォームは「基本性能の中でもっとも基本的なもの」に挙がった内容に触れていないことがわかる。クロスを貼り替えても、キッチンやトイレを取り替えてもこれらが向上するわけではない。ましてや、耐震性や断熱性などの性能向上には向かわない。
 これはもちろん何よりお金の問題だろう。日当たりや風通しが悪いことは重々承知していて不満をもっていても、そこを改善するまでお金をかけられない人が多い。耐震補強も「お金がかかるんだろうな」と思って諦めたり、「まあなんとかなる」とやり過ごしている人がほとんどだろう。
 でも、もうひとつ「情報不足」という問題があるように思う。つい最近リフォーム業者(大阪にはとてもたくさんある)のホームページをたくさん見たが、そこには部品交換以外の情報はほとんどなかった。工務店でも同じ。部品交換型のリフォームは結構細かく金額がわかるが、それ以外の内容の費用はほとんどわからない。
 こうした情報しかなければ、普通の人の意識は部品交換型リフォームに向かうしかない。そもそも素人の発想は「リフォーム=部品交換」なので(だから業者はそのニーズに簡単に応えられる情報しか出していないという図式になっている)、その発想を変えるような情報がなければ、この状況は変わらない。

 まだまだ「なぜ部品交換型以外のリフォームが一般的ではないのか?」の理由になっていると思われることはたくさんある。それはまた次回に。
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