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環境主義住宅を解く 第53回

 「部品交換型リフォーム以外がなぜ一般的ではないのか?」の続き。
 一定以上の築年数の家に住んでいる人は「あと何年この家は持つのだろう?」と漠然と思っている。ここでポイントになるのは「持つ」という言葉や意識。この漠然とした言葉や意識をきちんと説明できるプロからの情報が圧倒的に少ない。「持つ」「持たせる」ということの意味やその具体策についての情報があれば、住まい手の意識は相当に変わるはずだ。
 たとえば私の住まい兼事務所。いまその家の一室でこの原稿を書いているわけだが、この家は2階がかなり傾いている。長い時間にわたる荷重がこの変形をもたらしたのだろう。でも「もしそこそこ大きな地震がなければ」、この家はまだまだ相当に持つというか十分に住める。たぶん50年は軽いだろう(ちなみにいま築年数は36年)。もちろんそのためにはある程度のメンテナンスは必要だ。でもそれは一般的なメンテナンスであって、何かを大きく変えないといけないということではない。
 こうした判断ができるのも、私に一定の知識があるからだ。漠然とした「持つ」という意識を具体的なものとして考えることができる。
 上の仮定にも挙げた「そこそこ大きな地震」。次のステップの「持つかどうか?」を考えるときのテーマとなる。普通の人はあまり意識していないかもしれないが(「持つかどうか」ではなく「倒壊しないか?」「死なないか?」という意識だろう)、これによって大きな損傷を受けると、壊さないといけなくなるかもしれないし、補修に大きな費用がかかるかもしれないから。
 でも、「それはもうしょうがない」と考えるなら、それはそれでひとつの判断になる。「そこそこ大きな地震はこないと仮定して、あと50年持つ」という判断もアリということだ。これは前回書いた「まあ何とかなる」という意識とは違う。こっちのほうは漠然と「あと何年持つかはわからないけど、自分が住んでいる間は何とかなるんじゃないか」というような意識。ここには「判断」がない。
 「いや、地震は来る」というふうに思うなら、まずは耐震診断をしてもらって状況をつかむ。あとは「どこまで強くするか」を決めるだけだ。その過程で目標と予算が合わないのなら、別の選択に進む。目標値を下げるか、「地震は来ない」というふうに無理矢理信じるか、建て直すか、ということ。簡単な耐震診断なら5万円くらいでやってくれるはずだから、とにかくこの一歩を踏むしかない。
 ちなみに私の家は「大きな地震が来たら倒壊する」という診断結果。この情報にはすごく価値がある。次に何を判断すべきかが見えるから。私は「大きな地震は来ないけど、中くらいの地震は来る」という判断をしていて、それに耐えてこの家をあと50年持たそうと考えている。いまその地震が来たらヤバイけど。

 とにかく、「持つ」という曖昧な言葉をよーく考えてみよう。ただネットで検索しても整理された情報は見つからないから、詳しそうなプロに質問すればよい。
 このあたりがもっとはっきりしてくれば、「部品交換型リフォーム」とは違う発想のリフォームに向かう意識が生まれてくると思うのだ。
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