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環境主義住宅を解く 第56回

 今日はリフォームするお宅のシロアリ調査に行ってきた。知り合いの工務店が工事をしていて、住まい手とシロアリの話になったら「シロアリのことは何年か前から野池さんという人にお世話になっている」という言葉が出てきたらしい。それなら野池さんに見てもらおう、ということになったようだ。世の中は狭い。
 シロアリはまったく問題がなかったが、リフォームの内容を聞けば「断熱」をしっかりやるということ。そういえば2年ほど前に点検に行ったときに断熱リフォームの質問をされたことを思い出した。そのときに私がアドバイスしたことをほとんどそのまま実行されるようで、何だかとてもうれしかった。

 その家は土壁の家で、おそらく築35~40年くらいだろう。何年か前に中古住宅を購入して住んでいる。土壁の家といっても、構造的な造りは近代的なもので、見た目も普通の家。土壁であることを除けば、我が家にとてもよく似ている。断熱材はまったく入っていないし、窓はアルミサッシのシングルガラス。実際、冬はとても寒いはずだ。

 リフォームの考え方も我が家とよく似ていて、「ぼちぼちやる」というもの。きちんと計画を立て、お金のことを含めてしっかり準備して、情報を集めて進めていくという「賢い住まい手」だ。周辺環境を重視して質が悪くない中古住宅を購入し、それをぼちぼちリフォームして住みやすくしていく。この考え方はこれからの「住まい」の平均的な像になっていくように思う。そういえばこの住まい手も「何年か後には太陽光発電を設置する予定」と言っていて「どのメーカーがいいですか?」という質問を受けた。おそらく実際に設置しようとする時期が来れば電話がかかってくるだろう。

 この住まい手のように、しっかりじっくり準備すれば「いい情報源」が得られる。住まいの適切なパートナーも見つけることができる。住宅関連業者は確かに玉石混合だが、どの地域にも「玉」である業者は間違いなくいる。

 実際のリフォームはお風呂場のタイルを替え、台所のフローリングと壁を替えて床と壁に断熱材を入れ(壁は断熱材を入れるための空間をつくる)、台所の窓をすべて「真空ガラス(スペーシア)」に替えるという内容。ついでに言えば台所の壁は外に面した壁だけではなく、間仕切り壁にも断熱材を入れる。フローリングは間違いなく暖かさを感じる杉にする。
 奥さんには「これでたぶん暖房が3分の1くらいで済むようになって、さらに心地よさも相当に向上するはず」と言った。「3分の1」という数字はちゃかちゃかと頭の中で「前後」の熱の逃げる量を計算して出した。この「技」はある程度の経験と知識がいるが、めちゃくちゃ面倒な計算をしているわけではない。
こうした数値はとても説得力がある。奥さんも「それは本当に楽しみだわ」と顔を輝かせた。こんな説明ができるつくり手がどんどん増えていけばいいなあと思う。

ところで、外のエアコンの室外機をカバーするための木の枠にシロアリがついていたので、そこだけは薬剤処理をしてきたが、そのときに奥さんから「隣の人からシロアリ駆除をするときは声をかけてと言われている。その人は自然派の人で、雑草なんかも堆肥にしていたりする」という話が出た。私は「ちょっと厄介なことになるかも」と思いながら奥さんと一緒にその家を訪問した。
しかし、その隣の奥さんはとても常識的な対応で「薬剤は少ししか使いませんし、その薬剤もホウ酸です」と説明したら「それなら大丈夫ですよね。息子がちょっと化学物質に敏感なもので。ご丁寧にありがとうございます」という返答だった。
この人だけで判断するのもおかしいかもしれないが、以前はこういうタイプの人は神経質で、何かを説明して納得してもらうのがとても難しいのが常だった。きっと時代は確実に変化しているんだろうな、と思わされる出来事だった。
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