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環境主義住宅を解く 第58回

 毎回恒例になっている「自立循環型住宅研究会」のフォーラムの様子の紹介。今回で6回目。12月2日~3日にかけて大阪で開催した。
 今回の注目は「自立研アワード」という賞を設けたこと。10社の応募があり、そのプレゼンテーションが2日間にわたって行われ、米谷良章設計工房の米谷さんが見事大賞に選ばれた。米谷さんは私とも気が合い、日頃からよく会っている。彼の実力は相当なものなので、こんなふうに評価されたのはなんだかとてもうれしい。

 私はこの研究会が大好きだ。メンバーは皆真面目で、常識があり、情熱がある。こんな人たちがいることで、この国の家づくりもまだまだ捨てたもんじゃないと思う。
 
人が集まってくるといろいろ問題が起きてくる。派閥ができ、上に立つものへの批判が生まれてくる。「あいつがいるからもう私は行かない」というようなことを言うヤツも出てきたりする。この研究会では、そんな気配はまったく感じられない。とてもうまくいっている集団だと思う。
今回のフォーラムの冒頭に「この研究会は『ノリは軽く、内容は鋭く』が特徴です」と言った。それが人が集まって何かを進めていくときの最大のポイントだと私は思っている。この研究会では、まさしくそのあたりが見事に実現できている。

今回のフォーラムには自立循環型住宅研究のリーダーである澤地孝男さん(建築研究所・環境研究グループ長)をお招きした。すでにこの連載でも書いたと思うが、澤地さんたちがまとめた「自立循環型住宅への設計ガイドライン」という本に感銘を受け、その普及が私の仕事だと思ってこの研究会もつくった。だから今回澤地さんに来てもらえたのは私にとってとても大きなことだった。
「研究者がいい研究をして、それをうまく世の中に出す」→「それをうまく翻訳、解釈して実務者や市民に伝える」→「実務者や市民はそれを受けて前向きに取り組む」という流れは、世の中をいい方向に変えていく理想的なものだろう。自立循環型住宅は住まいの省エネと快適性を両立させようとするのがテーマだが、この流れはどんなテーマにも通じるものだと私は思う。
それがこの研究会の成功によって形になってきている。これは「翻訳者」の立場にある私にとっても大きな自信になる。こうして取り組んでいけば、いろんなものがよい方向に向かうに違いないと思うようになっている。「翻訳者」としてのレベルを上げていこうと思う。

私がいわゆる評論家にならないのは、こんなふうに実務者たちと実際に接しながら仕事をするのが楽しいからだ。大きな声は出せないけれど、しっかりとした声を出して、それに反応してくれる人たちと具体的なテーマに取り組み、それが形になっていくのを実感するのは本当に楽しいし、充実感がある。40歳の頃は「50歳くらいで仕事はフェードアウトしていこう」と思っていた。来年の4月で50歳になってしまうが、少なくともあと5年くらいはがんばろうと思う。

来年からは「野池学校」を開校し、「暮らし向上型リフォーム研究会」を立ち上げ、パッシブデザイン研究を本格化させる。自立循環型住宅研究会のメンバーで書く本の出版も決まり、私も単独で本を出す。「もう少しがんばるぞ」という気持ちから生まれたものだ。もう来年の仕事がすべて埋まるくらいのオファーが来ていて、純粋な仕事をこなすだけでも相当にしんどそうなのだが、それでもがんばろうと思っている。

まとめようと思っているのに、なんだか個人的な話になってしまった。次回は最後なので、うまくまとめたい。
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