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【オススメ】 刑事フォイル / 原題:Foyle's War

友人に勧められてBS03で11/01・21:00に「刑事フォイル」(#10 50隻の軍艦)を見た。

いや~、、、超オモシロカッタ。必見の価値あり!!

集中再放送があります。

11/04 16:00~18:00 #1・2 ドイツ人の女
11/05 16:00~18:00 #3・4 臆病者
11/11 16:00~18:00 #5・6 兵役拒否
11/12 16:00~18:00 #7・8 レーダー基地
11/18 16:00~18:00 #9・10 50隻の軍艦

レギュラー放送は日曜・21:00からです。



舞台は、第二次世界大戦さなかのイギリス南部、ドーバー海峡に面した美しい町ヘイスティングズ。この小さな町に忍び寄る戦争の影。戦時下だからこその悲しい殺人事件や犯罪を生む…。

警視正・フォイルは、一人の人間としてゆるぎない信念を持ち、次々と起こる事件に真摯に立ち向う!ドラマの中では、戦争の悲惨や不条理も生々しく描き、これまでの刑事ドラマとはまったく異なる奥行きを持った作品として、イギリスでロングランのヒットシリーズとなった。

本作の企画・脚本はアンソニー・ホロヴィッツ。小説家・脚本家として活躍するホロヴィッツは、コナン・ドイル財団公認で「シャーロック・ホームズ」の続編「絹の家」「Moriarty(原題)」を執筆したことで知られる、ミステリー界の注目の人。テレビドラマは「名探偵ポワロ」「バーナビー警部」などの脚本を手掛ける。

原題:Foyle's War 制作:2002年〜 イギリス

**

『刑事フォイル』解説コラム(1)<ヘイスティングズ―遠い記憶を呼び起こす町>

『刑事フォイル』の主な舞台となるのはヘイスティングズ。イングランド南東部、英仏海峡を望む町である。取り立てて特色のある町ではなく、のどかな場所である。日本からの観光客もあまり訪れないのではないか。

なぜこの場所が舞台として選ばれたのか。一つには海を隔ててすぐ向こうがヨーロッパ大陸であること。ドイツ軍による空襲、あるいは上陸作戦の恐怖が身近に感じられる場所なのである。しかもヘイスティングズは軍港をもっているわけではなく、平和な日常生活が営まれている町である。そこに戦争の恐怖が襲ってくるとともに、思いもしない犯罪が起きる。この点が大きな見どころとなるのだ。

だがもう一つ。イギリス人にとってこの町の名前は遠い記憶を呼び起こすものなのだ。1066年、当時イングランドを支配していたアングロ・サクソン人のハロルド2世率いる軍が、フランスのノルマンディー公ギヨーム2世率いるノルマン軍に敗れる。その場所にちなんで、これを「ヘイスティングズの戦い」と呼ぶ。これにより、イングランドを支配するのが「ノルマン王家」となり、ギヨーム2世はウィリアム1世となる。今に至るイギリス王室の誕生である。その意味で重要な町なのである。

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『刑事フォイル』解説コラム(2)<イギリス紳士の理想>

主人公フォイルの言動を見ていると、イギリス紳士の理想像が体現されているように思える。冷静沈着、どんな場面に出くわしても決してうろたえることがなく、静かに物事を処理する。声を荒げることもなければ、喜怒哀楽が表に出ることもない。もちろん、冷酷な人間というわけではない。英語に「上唇をギュッと閉めている」という表現があるが、そうした姿こそが、まずはイギリス紳士の大事な条件なのだ。だからフォイルは顔を崩して泣くこともなければ、大声で怒ることもなく、破顔一笑することもない。

このように書くと、血も涙もない冷徹な男のように思えるが、それは違う。心の中には喜怒哀楽が渦巻いていても、それをあえて抑えて面に出さないのである。イギリス紳士の優れた資質として「決してパニックに陥らない」。慌てふためくことがない点が挙げられるが、その意味でフォイルは理想的な人物である。

ただし、彼とても生身の人間である。まして刑事として犯罪捜査にあたっていれば、喜怒哀楽を感じることは当然である。そんなとき、彼はどうするか、わずかに表情を崩したり、口元をゆがめたり、あるいは目をしょぼつかせる。こうした表情の微妙な変化こそが、このドラマの優れた魅力なのである。

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『刑事フォイル』解説コラム(3)<サム―魅力的な脇役の登場>

イギリス・ミステリーでは、主人公とともに脇役も見逃せない。ホームズにはワトソン、ポワロにはヘイスティングス(ジャップ警部も忘れてはならない)。そしてフォイルにはサム。「サム」という名前を聞くと男性かと思うが、実は「サマンサ」という若い女性。必ずしも美人とは言えないけれど、明るく元気でかわいらしい。年配のフォイルにサムの組み合わせが実にいい。

サムはフォイル付きの運転手だが、こんな役柄が登場した背景には第一次世界大戦で男性が戦地に行き、その穴を埋めるように女性が国内のさまざまな職種に進出したことがあるのかもしれない。バスの運転手に女性がなったこともあったからだ。だとしてもドイツ軍の空襲が相次ぐ中で、犯罪捜査という危険な仕事の一翼を担うのは大変である。それをサムは嬉々としてこなし、時には危ない橋も渡る。それがこのドラマの大きな魅力となっている。

それにしても考えてみれば、男同士のコンビは多くあるが、男女のコンビは珍しい。もちろん上司が女性、部下が若い男性というのは増えているが(ただし、ミス・マープルは一人で事件を解決する)、男性の上司に若い女性を配するのは珍しい。年齢差のあるフォイルとサムでは、恋愛問題も起きないから安心(?)である。そしてこのサムが、物語が進むにつれて存在感が強まるのだから楽しみが増えるのである。

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上智大学英文学科 教授 小林章夫

***「プレミアム BS HP」より転載
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