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昔の掃除・今の掃除 №2

 窓を開ける季節になって、愚妻が床の雑巾(布雑巾を挟んで使うモップタイプ)がけを頻繁にするようになり、電気掃除機を使う様子がない。日頃から環境をテーマに仕事をしている私たちであるから、省エネのために電気掃除機を使っていないだろうかと好意に解釈し、そのことを訊ねたところ、「本当は掃除機をかけてから拭き掃除でしょ、面倒くさいから、拭き掃除だけしている」と明るく答えられてしまった。省エネしているのは彼女自身だったのである。
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 毎日きちんと掃除していれば、年末の大掃除は必要ないはずである。しかし、年末になると掃除をしなければという思いにかられる。街では洗剤、ゴム手袋などの掃除用具が店頭をにぎわせる。すすを払い、改まった気持ちで新年を迎えるすがすがしさを大事にしたい気持ちは、われわれの中に色濃く残っているようである。しかし、年末だけ、がむしゃらに1年の垢を落とすのではなく、日常の手入れが快適に住む上での基本になる。
住まいの汚れには、仕上げ材料に薄く積もっているホコリやチリ、玄関土間の泥汚れ、台所の油汚れ、ドアの把手やスイッチ周辺の手垢、その他にカビ、しみ、さびなどがある。人が生活すれば、汚れは発生する。気持ちよく生活するには、こうした汚れをためこまずに早めに取り除くことが大切であり、手入れをすれば愛着もわく。このことが大切なのである。
住まい自体で解決すべき問題も多い。汚れやすい場所は手入れのしやすい仕上げ材にするとか、汚れの目立たない色にすることである。また、密閉度の高い住宅は結露しやすく、ダニやカビも発生しやすい。閉鎖的な間取りを避け、風の通りやすい開放的な間取りにし、室内を乾燥させると良い。
<掃除のチェックポイント>
 ・北側の部屋→風通しをよくする カビが発生しないよう家具は壁から離して置く
 ・洗面→パイプのつまりの点検     ・押入れ→天気の良い日は開けて風を通す
 ・浴室→風呂釜の点検 排水口の清掃 入浴後は窓を開ける
 ・トイレ→便器の掃除 水漏れ点検
 ・キッチン→流し台の下は物を出して拭き乾燥させる 排水口の掃除 換気扇の掃除
 ・外部→ガラス磨き 雨戸・戸袋の掃除
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昔の古い家には、古くなっても手入れの行き届いた、磨きあげた美しさがあった。一生住んでいく家に対して、住み手とつくり手による愛着と思い入れが深かったからである。
住宅が地元の大工によって建てられていた時代には、出入りの大工がときどき庭先に寄ってくれたり、台風がくればすぐに飛んで来て見回ってくれて、樋や屋根、壁、建具などの傷み具合を点検し、必要に応じて手直ししてくれた。仕事以外にも、葬式があれば家の外回りをしつらえる手伝いにやってくるなど、住み手とつくり手との地縁的な人間関係が信頼の上に成り立ち、住まいも維持管理されていた。
しかし、そうした関係が希薄化し、手遅れ寸前まで家の維持管理がなされず、住宅を消耗品と考える風潮が長らく続いた。しかし、低成長時代を迎え、手入れして住み続けようとする意識が高まってきている。
家は完成した瞬間から、雨水、太陽光線、空気中のほこりと汚染物質、温度変化、白蟻、ねずみなどの小動物による害などによって、汚れて傷み始める。定期的な掃除、点検を行い、早めに適切な修繕を行なっていくことが長持ちさせる上で大切なことである。
 <住まいの点検>
 ・瓦のずれ、割れ、脱落    ・ペンキの剥がれ    ・軒天井の浮き、たれ
 ・雨樋のはずれ    ・外壁のヒビ、割れ、浮き    ・配水管のつまり、枡の不良
 ・床下・土台の白蟻腐蝕    ・床下換気口ふさぎ    ・建具のたてつけ 
 ・ガラスの割れ    ・手すりのサビ    ・ぬれ縁の腐蝕 
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