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ウタの慰め

なんか世の中に拗ねて焼酎を呷りたいような気分のとき、自分で適当にアレンジしたエンカを、心の中で思いっきりマイナーに唄ってみる。(畠山みどり「出世街道」の歌詞を恣意的に組み替えて唄っているだけなんだケド・・・)

他人に好かれて いい子になって  
堕ちていくときゃ ひとりじゃないか
俺の墓場は おいらがさがす  
どうせこの世は 『いっぽんどっこ』 ・・・

無頼な一匹狼の心情が心を打つ。流れ者の寂しさが胸にしみる。ニル=アドミラリ・アパテイアの精神・ドライハードネスのココロを見事に表しているように思われ、涙に呉れそうになる。そして、「一人で生まれてきて、一人で死んで逝く」という絶対的な孤愁を再確認できたような気がして、不思議と元気が出てくる。この境地から、精神的な自由や自律というものが生まれてくる、と信じている。自分の生の一回性を自覚し、テメエノコトハテメエデカタヲツケル、という心意気・意気地が大切なのだと感じさせられる。

『いっぽんどっこ』とは星野哲郎・作詞+水前寺清子・唄のタイトルで有名ですが、本来は仏教語である。漢字で記すと「一本独鈷」となり、護身具であり煩悩を打ち砕く法具の事を示し、密教では「雑念を振り払って真直ぐに行く」と言う教義を表す概念を言うらしい。転じて、やくざ者は一本刀を例え、漁師は自分の銛を見立て、芸者は独鈷を帯に染めて「どっこ帯」にした。独鈷型の模様を連ねて織り出したデザインの博多帯が有名になり、この言葉を世間に広めている。

『いっぽんどっこ』で行こうと思っていても、本当にため息が止まらないほど、生きてゆくのが辛い時がある。そんな時は、思いっ切り退嬰的で救いようのない情念の唄を唄うと、不思議なことに「なんとかなりそうな」気持ちになる。

★「無頼」より   人斬り五郎の歌

①、
やくざの胸は 何故に寂しい    流浪の果ての 虫けらに
心を許す ダチ(友達)もなく   黒ドスひとつ 握り締め
男が咲かす 死に花は       花なら赤い  彼岸花

②、
俺しか知らぬ 無頼の心      ドスで刻んだ お前の名
うつろな胸の 片すみに      想いを今も  抱きながら
夕陽の果てに 燃え上がる     明日と呼べる日が いつか来る


・・・・・「ウタの慰め」と八女出身の詩人・松永伍一はウマイコトを言った。
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